一緒に富士山登りたかった

息子を想う母のブログです

どうして…

昨日、用事があって少し遠出をしました。

息子が亡くなって以来、電車に乗るのが苦手です。

今日も息子と同じ年頃の大学生らしき人達。

嫌でも目に止まります。

息子だって生きていたら…



息子が自死した理由が未だにわかりません。

考えても考えても永遠に答えの出ない問い。

もう考えるのはやめようと決めたのに、気が付くとまた…



4月からの大学院進学を機に、本人の希望で一人暮らしを始めることになっていました。

そのために必要な家電を、先輩から譲り受ける約束をしたとか、住まいもあれこれ下見に行ったとか、4月から始まる新生活に向けての準備を楽しそうに話してくれていました。


そう、彼はしっかり未来を見つめ、未来に向かって生きようとしていた。

それなのに突然… 何故。



以前、大学生になって少しした頃、

『僕は自分が一番輝いている時に死にたい。』


どんな話しからそんな会話になったかは定かではありませんが、彼が口にした言葉です。


その時は冗談だと軽く受け流してしまったけど…

その頃から漠然とでも、死と向き合っていたのでしょうか。

今思い出すとゾッとします。


確かに最近の息子は私には眩しいほどキラキラ輝いて見えました。

山岳部で鍛えた身体、大好きな山に登り、友人に囲まれ、勉強に、アルバイトに、少しハードだけれど充実した毎日を過ごしているように見えました。


今の自分に満足できたの?

もう充分やり遂げたと思えたの?

それとも私達には言えない苦しみに耐えていたの?



私は一体息子の何を見ていたのだろう。

無意識に自分の見たい部分だけを見て、息子の真実を知ろうとしていなかったのでしょうか。

息子が何を考え、わずか23歳で人生を終わらせてもいいと思えるほどに彼を突き動かしたものが何なのかが全く思い当たりません。


情けない母親。

最愛の我が子を守れなかった。

喪失感、無力感で胸が押し潰されそうです。

この苦しみを抱えて生きる自信がありません。