31回目の月命日
息子31回目の月命日
会えなくなって2年と7ヶ月
いつもの花屋で準備した色とりどりの花束を
墓前にお供えした
この綺麗な花々が
何倍にもなって息子の元に届きますように
物悲しい秋の気配のせいか
気持ちが下がりっぱなし
何もする気になれず、ため息ばかり出る
以前の私はどこにいってしまったんだろう
友人達とのランチ会、
趣味のトールペイント、観劇、手芸
子供達が巣立った時、空の巣症候群になって泣き言を言わないように、子供達に心配かけないように、
私なりに頑張って広げた自分の世界…
充実した毎日を送っていたのに
今は何もする気になれない
子供達の成長を見守る喜びが私の全てだった
それが根幹にあったからこそ、いろいろなことに取り組め、成り立っていたことを改めて知った
子供を育てているようで、
実は私が、子供達からたくさんの幸せをもらって生かせてもらっていたんだ
息子のことがあって以来、
頻繁に会っていた友人とも疎遠になった
今は高校時代からの親友と、
息子とは関係のない、息子のことを知らない友人達とだけの付き合い
それさえも、息子のことを頭の片隅に追いやって、ほんの一時でも、楽しそうな素振りでおしゃべりしている私を別の私が批判的に見ている、
こんなことしていていいの?
息子はもうこんな時間は持てないのに
息子を亡くして、時間経てば経つほど
自分が何のために生きているのかが分からなくなる
自分のやってきたことが全て間違っていたのではないのか…
自分が何者なのかさえ分からなくなる時がある
頑張ろう、息子のためにも前を向こう、
と思っても長続きしない
心がついていかない
また暗いトンネルの中に戻ってしまう
息子のところにいってしまいたくなる気持ちを
抑えるのが精一杯
前を向いて進むこと到底無理そうだ
ただ生きていてくれるだけで良かった
立派な大人になんかならなくていい
生まれてきて良かったと、日々の暮らしの中にある、
ささやかな喜びを生きる糧にして欲しかった
息子は私の心を照らす太陽だった
ユーモアに溢れた無邪気な笑顔、
穏やかだけど、どこか逞しく頼りがいがある
時にムッとして不貞腐れたようなしかめっ面、
どの息子も恋しくて、逢いたくて、愛おしい
きっと側にいてくれているはずなのに
最愛の我が子の姿も見えない…
月命日に花束と一緒に笑顔をお供えできる日は来るのだろうか
今日もまた涙の月命日だった
このブログへのコメントはmuragonユーザー限定です。