一緒に富士山登りたかった

息子を想う母のブログです

悲しみとの付き合い方

夏から秋へ

そして初冬のような寒さ…

つい先日までの暑さはどこへいってしまったんだろう

季節の移り変わり


毎年

どの季節の終わりにも、物悲しさを感じる

何かやり残したことがあるような、

来年もまたこの季節を無事に迎えられるかしら



時間は

どんな人にも、

どんな状況でも、

平等に流れていくんだと最近しみじみ感じるようになった


あの日から止まってしまったままの私の心を

時間が無理やりに引っ張ってくれている


時間の流れは早くて

今の私にはとても残酷で、

それでいて、とても有難い



起きてから寝るまで、目にするほとんど全ての事柄に息子を重ね合わせ記憶が甦る


ずっと、一番身近で生活してきたんだもの

あらゆるシーンでの思い出がありすぎて…

いつも息子の姿が見えるような気がする

心の中で…

時には声を出して…

息子と会話している



最近は、悲しみに耐えるというより

悲しみを身にまとい

悲しみに身を任せる…

といった感じ


悲しみという波に身を任せて、何も考えずにただプカプカ浮いている感じ


いまだに胸を突き刺すような悲しみが襲ってきて涙が止まらなくなる日もあるけれど

悲しみとの付き合い方が少し上手になってきたように思う


だって…

この悲しみと一生付き合っていかなければならないと分かったから

諦め…


以前はこの悲しみも時間が経てば癒える日がくると思っていた

少しは心が軽くなる日がくると思っていた


でも、そんなことは絶対にあり得ないことだと分かった



少しずつ、少しずつだけど、

息子の選んだ道を認めてあげたいと思うようになった


息子を不憫で可哀想

と思うのをやめた


息子は自分の人生を精一杯生き抜いた

私の五十うん年よりずっと充実しているかもしれない


最後の選択は残念だったけど

あの子の人生にも幸せはいっぱいあったはず

たくさんの友人に囲まれ

楽しいこと

嬉しいこと

お茶目なこと

いつもケラケラと笑い、楽しそうに輝いていたもの


息子の友達が弔問に来てくれた時

『⭐︎⭐︎は人より少し短い人生だったかもしれないけど、あいつは中身の濃い人生でしたよ』

と言ってくれた


本当、その通りだと思う

よく頑張ったよね



時間の流れは止まらない

少しずつ、確実に私も終わりに近づいている

必ずまた息子に会える日がくる


『息子に胸を張って再会できるように』

それが私の支えになっている


一日でも早く息子に会えますように…

と願いながら