一緒に富士山登りたかった

息子を想う母のブログです

雄大な自然に触れて何を思ったの

9月に入っても相変わらず残暑は厳しいけれど、朝晩は幾分秋らしく過ごしやすい

朝5時起きのワンコの散歩も楽になってきた

どんな状況でも時間は流れ、確実に季節は移り変わっているんだなぁ


先日猛威を奮った台風といい、連日の雷雨、季節の移り変わり…

自然の力ってすごい

自然の前では、人間がどんな高度な技術を駆使しても到底太刀打ちできない




息子は大学の山岳部に所属していた

お遊びサークルも多い中、息子の部活は本格的な活動をしていた

入部してからはほとんど毎週末、山行or訓練

いつも不在



山では美味しいものを食べないと士気が下がる とかで、家でも料理の練習をするようになった

肉の焼き方だの乾燥野菜の作り方だの、私達も協力しながら一緒に楽しませてもらった

一年生は食事担当からスタート

荷物が重くならないように、腐らないように、食材を乾燥させる

電子レンジを使ったり、網に干して、様々な乾燥野菜を作る

その野菜を使っての料理

時には失敗して大笑い

美味しくできるまで何度も何度もやり直した

何泊分のメニュー作りもお手伝いしたりして…

楽しかったなぁ…


毎度30〜40キロの荷物を背負っての山行は、息子を身も心も逞しく成長させた


どんどん頼もしくなっていく息子は私の自慢だった



紛れもなく命をかけての冬の八甲田山

山梨から南アルプスを越えて日本海へ渡る2週間の夏山合宿

携帯も繋がらない状況の中、心配で夜も眠れなかったのを覚えている


でも無事に帰宅した真っ黒に日焼けして、一段と逞しくなった息子の顔を見ると、応援せずにはいられなかった




息子が撮ったたくさんの山の写真

そのどれも見渡す限り広大な山の景色


息子は山頂でこの景色を見て何を思ったのか…


写真を見ただけでも感動する景色

苦しさの中、やっと山頂に辿り着き、凍りつく冷たさの中で、実際にこの景色を前に何を思ったんだろう


自然の厳しさ、雄大さ、優しさ…

そして

人間のちっぽけさ、儚さ…


この雄大な自然を前にした時、人間社会の煩わしさの中で気忙しく生きていることに意味を見出せなくなるのもわかるような気がする



その時に感じた思いが、息子のとった行動に少なからず影響しているのかも…

私の想像だけど…






私のブログのタイトル

『一緒に富士山に登りたかった』


息子が

『今度、家族で富士山に登らない?僕が案内するよ』

と言ってくれていた


『うん、行きたい!!』

と言いながら、いつでも行けるからと先延ばしにしていた私の後悔…


家族揃った当たり前の日常がずっと続くと思っていたから…

それがどれほど尊くて儚いものかも分からずに…




息子に案内されながら、


みんなで一緒に富士山に登りたかった