一緒に富士山登りたかった

息子を想う母のブログです

穏やかな悲しみ

ちゃんと伝えておけばよかった


あなたのことが大好きで、とても大切で、愛おしい存在だということを…


うざいと嫌がられ、鬱陶しがられ、

周りの人からも呆れられるぐらい


‘愛されている感’で満たされるほど



時間が経てば経つほど悲しみが大きくなる

そして、月日と共に悲しみの質が変わってくる


当初の、突き刺すような激しい痛みから、

だんだんと深く広くじわじわと…

身体の隅々にまで、悲しみ・失望が浸潤してくる


今の私は、頭のてっぺんからつま先まで

‘悲しみ’一色でできている


日々のわずかな楽しさや喜びが湧いてはくるものの、あぶくのように一瞬で消え、

また元のため息…


息子に会える日まで、きっとずっとそんな感じ…

それでいい


悲しみに浸っていることに心地よさみたいなのを感じることがある

笑ったり、冗談を言ったり、美味しいもの食べたりすることに罪悪感を感じてしまう


悲しみにくれていると

息子のこと、どんな些細なことまでも全て覚えていられるような気がする

笑うと消えていくわけでもないだろうに…


何一つ忘れたくない



息子との楽しい思い出、幸せだった日々

浮かんでくるのは、

輝いていた息子の笑顔、笑い声、長身の逞ましい身体


繰り返し、繰り返し、思い出しながら

悲しくても穏やかな気持ちで過ごしていければ、

それでいいと思えるようになった


まだまだ激しい悲しみに襲われることもあるけど



穏やかな悲しみの中で…