一緒に富士山登りたかった

息子を想う母のブログです

生きるということ➁

先日の続きです


ここ1ヶ月体調が思わしくないのに放置、

そこに決定打的な症状が出たので慌てて病院で検査することになりました


そういえば毎年受けていたがん検診、

息子のことがあって以来3年近く足が遠のいている

先生には怖い言葉で脅され、検査結果の出る10日後に来るように言われ、

「それより早くTELするかもしれないです」とも…


「今回ばかりは…とうとう来たかな」

意外にも動揺することもなく気持ちは落ち着いていました

「これで息子に会える」


迷った挙句、家族にも話すことに、

目に涙を溜めて黙り込む娘

「大丈夫!医学書なんか当てにならないよ」いつもの楽観視を想像してたのに…


その姿を見て胸がざわつきました

「仲良しの弟を亡くした娘、今母親である私を失えば誰と気持ちを慰め合えばいいのか」


それにワンコ

私が泣いているとそっと側に来て‘元気出して’とばかりに顔を舐めて慰めてくれる子

大好きな息子と会えなくなって悲しみの中、またお別れなんてさせられない


そんなことをあれこれ考えているうちに、落ち着いていたのが嘘のように、胸が締め付けられるような恐怖


電話のベルも、留守電のランプも怖い…

結果を考えると胸に熱湯が注がれたように熱くなって息もできないほど

とても長い長い10日間でした


あぁ、私は生きたいと思ってる

「一日も早く息子の元へ行けますように」

毎朝神棚にお決まりのお願いをしていたのに…



結局、今回は‘認められず’でセーフでしたが、

念のため、3ヶ月後にもう一度検査と言うことになりました、ひとまず安堵です


自分でも意外

「もうどうでもいい、どうなってもいい、

息子のいないこの世になんか未練はない!」

と思ってたのに…


息子のいないこの世に希望が持てない、

息子に会いたい、

その気持ちに変わりはありません

でも‘死にたくない’と思っている自分がいました

驚きました



「ごめんね、お母さんまだあなたの元へは行けない、

◯◯ちゃんを信頼できる人に託して、せめて最初の出産は手伝ってあげたい、

それにナッシィが天寿を全うするのを見届けてからじゃないとね、

せめてその2つをクリアするまで待っててね、

ごめんね」

と息子に報告


気のせいか、

息子の「それでいいんだよ」の声が聞こえたような気がしました



自分の真の気持ちを知ったように思います

もう安易に「早く息子のところに行きたい」と口にするのはやめようと決めました


そうではなくて、

いつの日か息子に会うことを許される日が来るまで、

息子を想いながら、息子と共に生きいく

人として正しくありながら


もしかしたら、いつも弱音を吐いている私に喝を入れるために息子が仕組んだことかもしれない


あなたの想い、ちゃんと受け取ったから大丈夫!

母さん気が付きました、ありがとう