一緒に富士山登りたかった

息子を想う母のブログです

もう戻れない

あの日以来、私の周りの全てが変わってしまった

目に入る景色も日常も…

いつも胸にずっしりと重い鉛の塊りを抱えているよう

気持ちが晴れることがない


楽しみたい…

美味しいものが食べたい…


そんな欲求がなくなってしまった

もう自分のことなどどうでもいい


若い息子の大切な未来がなくなってしまった

私が楽しんでどうする…


ただ家族のために、家族が悲しむから生きているだけ

ただそれだけ



子育てがひと段落してから

いずれ来るシニアライフを楽しもうと少しずつ積み上げてきたものがある

子供に依存して『からの巣症候群』にならないようにしようと友達と約束した


仕事、友人、趣味、生きがい


週3日の仕事に、友人達とのランチ、お稽古ごとに大好きな劇団四季

最近は家を空けることも許されるようになったので友人との旅行も約束してた

裸の付き合うしちゃう⁉︎ なんて言って…


台所に貼ってある私専用のカレンダーにはいつも予定がびっしり書き込まれていた


夫がそれを見て「充実した毎日を過ごしているねぇ」

嫌味(?)とも取れる発言だけど、私が忙しく飛び回ってるのを喜んでくれていたんだと思う


でも、あの日以来

私のカレンダーはほとんど空欄

どうにか仕事だけは続けて

それと娘との外出


友人からの誘いも断ることが多くなった

コロナで先延ばしになるのも今の私には有難い


今会っても笑顔で会話できる自信ない…

笑っていたらそれはそれで自己嫌悪…


あの頃の自分にはもう戻れそうにない



テレビのお笑い番組を見て思わず笑ってしまう時がある

笑った後に、はぁ⤵︎ため息…

テレビ横のお仏壇に息子の写真…

こちらを見てる

母さん笑っちゃった… 楽しくもないのに…

何やってるんだろうね

ごめんね



こんな私を、決して息子は喜んでいないはず

むしろ悲しんでいると思う


息子のために前を見て進んでいかないと


だけど、無理

できないものはできない



⭐︎⭐︎のせいだよ!

⭐︎⭐︎のせいで何もかも変わってしまった!

あなたがいなくなればみんながこうなると、考えればわかったことでしょう!

悪いと思うなら戻ってきてよ!!


お仏壇に向かって感情をぶつけてしまう時がある

それもまた自己嫌悪

ごめんね、一番辛かったのは⭐︎⭐︎なのにね



普段バカが付くほどの心配性なくせに、肝心な時は見逃してしまう

もっと思慮深く、息子の赤信号に気付いていれば

自分の一番大切な息子を守れなかった駄目な母親


だから

生きている限り続くのだろう、この罪責感

辛い…


息子の元に行けるまで、どうやって日々やり過ごせばいいだろう


息子との楽しかった思い出だけと向き合いながら

それ以外は出来るだけ考えないように

心を無に…感情を空っぽにして…


今 出来るのはそんなことぐらい